こんばんは北のスキーヤーです。
今回は札幌市南区定山渓にある豊平峡ダムを見学してきました。
豊平峡ダムは1972年の10月に竣工した多目的(洪水調整・水道用水・発電)ダムです。定山渓ダムと合わせて札幌市の中心部を流れる豊平川の治水を行っています。豊平峡ダムは今年でちょうど50周年ということで、先月末にチ・カ・ホ(札幌駅前通地下歩行空間)で記念パネル展を開催していました。
豊平峡ダムは定山渓の観光スポットとして人気がありますが、紅葉の名所ということもあり、紅葉シーズンは特に人出が多いそうです。私は今まで豊平峡温泉には何度か足を運びましたが、ダムには行ったことがありませんでした。
豊平峡ダムに行くには定山渓からの送迎バスか車で行く必要があります。また、駐車場はダムサイトの手前にあり、そこからは電気バスか徒歩です。(一般車両は乗り入れ禁止)入場料は無料ですが、駐車場からダムサイトまでは2kmほどあるので、電気バスを利用する場合は往復700円かかります。ちなみに徒歩だと20分~30分かかります。
ダムサイト手前の冷水駐車場です。一般車両はここで通行止めです。(駐車料金は無料です。)
冷水駐車場からダムサイトまではほとんどがトンネル(冷水トンネルと豊平峡トンネル)の中を通ります。トンネル内は寒いので防寒着があったほうが良いです。
長い冷水トンネルと抜けると第一滝見橋が見えてきます。ダムサイトまでの道のりで唯一の眺望ポイントです。
右手には千丈岩を見ることができます。電気バスに乗っていてもここで停車してくれるので見逃すことはありませんが、写真を撮るには停車時間は短いかもしれません。
第一滝見橋を渡ると左手に九段の滝が見えてきます。
豊平峡トンネルとそこはもうダムサイトです。ダム湖の景色も綺麗ですが、トンネルの周囲も綺麗に色づいています。
ダムの展望台へは豊平峡トンネルを出て左手の坂を上っていきます。10人乗りのリフトカー(ひぐま号)を使えば歩かずに展望台まで登れますが、徒歩でも5分ほどです。
登りきるとレストハウス「だむみえ~る」が見えてきます。ここでは豊平峡ダムカレーやジンギスカンなどが楽しめます。
入り口脇の楓がとても綺麗でした。
レストハウスからはさらに渓谷展望台への道がありますが、この日は雨模様だったので閉鎖されていました。
展望台からは豊平峡ダムが放流している様子を一望できます。観光放流は季節によって異なりますので、詳しくは下記にアクセスしてください。
ダムの堤体にはカムイ・ニセイ橋を渡っていきますが、この橋は特殊な構造をしていて、ダムの堤体に荷重をかけないように片持ち構造となっています。ちなみにカムイ・ニセイとはアイヌ語で「神の絶壁」という意味で、この地がもともとそう呼ばれていたことに由来しているそうです。
豊平峡ダムはアーチ式コンクリートダムですが、地形上の制約があるため北海道には奥新冠ダムと豊平峡ダムの2つしかないそうです。この曲線がなんともいいですね。
豊平峡ダムの資料館は一番奥にあります。電気バスの乗降場からも離れているからか、閑散としていました。
豊平峡ダムの資料室はパネル展示が主で、2階には定山湖を望むルーフバルコニーがあります。
資料室の建屋に隠された紅葉がとても綺麗でした。
今年になって初めて豊平峡ダムに足を運んでみましたが、素晴らしい景色でした。定山渓を訪れた際にはぜひ行ってみてください。その際は豊平峡温泉もお忘れずに!
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